手元の日本語 SF 読む

大森望 編『SF の書き方──「ゲンロン 大森望 SF 創作講座」全記録』早川書房、2017年 を読んでてそもそも日本語 SF 全然わかんねえなあという感じだったので、とりあえず手元にある分だけでも読んでいくかという話。

 

神林長平

戦闘妖精・雪風〈改〉』ハヤカワ文庫、2002年

『いま集合的無意識を、』ハヤカワ文庫、2012年

 

冲方丁

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression──圧縮〔完全版〕』ハヤカワ文庫、2010年

 
小川一水

『時砂の王』ハヤカワ文庫、2007年

『フリーランチの時代』ハヤカワ文庫、2008年

『天冥の標 I メニー・メニー・シープ』ハヤカワ文庫、2009年

『青い星まで飛んでいけ』ハヤカワ文庫、2011年

『煙突の上にハイヒール』光文社文庫、2012年

『こちら、郵政省特別配達課(1)』新潮文庫、2014年

 

伊藤計劃

虐殺器官』ハヤカワ文庫、2010年

『ハーモニー』ハヤカワ文庫、2010年

The Indifference Engine』ハヤカワ文庫、2012年

 

円城塔

Self-Reference ENGINE』ハヤカワ文庫、2010年

『道化師の蝶』講談社文庫、2015年

 

宮内悠介

ヨハネスブルグの天使たち』ハヤカワ文庫、2015年

エクソダス症候群』創元SF文庫、2017年

 

藤井太洋

Gene Mapper -full build-』ハヤカワ文庫、2013年

 

気持ち

  • そもそも SF は有名所だけ読んで後は深入りしないみたいなスタンスだった
  • 読んでる間はそこそこ面白かったりつまらなかったりして充実感があるが、読み終わってしまうと綺麗に忘れてしまう
  • そのため SF 的な発想、作品に対する気持ちなどが、日常的に持続するということも少なかった
  • ところが去年『ヨハネスブルグの天使たち』を読み、この間『時砂の王』を読んで「これはいいのでは」という感触を得た
  • 意識的に SF 読む期間を設けないと自分の性格的に途中で飽きて結局何冊かは放るだろうという見通し
  • ある期間に集中的に読むと、長編の筋が頭に入ったり、短編の内容と題が頭の中で結びつきやすかったりしやすい気がする
  • ところで「とにかく何を始めるにしても、〈今-ここで〉始めるのがベスト!!」という意識が最近色々な部分で表出してきて、ややストレスもある
  • ストレスを抱えて課題達成をこなすことが目標となっていて、ストレスの解消それ自体が志向されていないのは問題では??
  • あえて SF について今の時期を読むと、怒濤の伊藤計劃メディアミックスが落ち着いたので、心穏やかにハヤカワ文庫を読むことができる
  • あとバーチャルユーチューバーがかなりフィクショナルな存在なので、そこら辺も日本語 SF の状況と共鳴するのかしないのかみたいな時期
  • 今回の気持ちとしては手元にある分読んだら終わりということで、手当たり次第に買い漁ってひたすら読み続けるみたいなつらいことはしない

 

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