行き当たりばったりな話なのかと思いきや、前半から張り巡らされた伏線をしっかり回収していってくれるので安心感があった。まあ未回収の謎もありましたが……それはご愛嬌ということで。
いいシーンは色々あったけど、木の上にランボルギーニがすごすぎてちょっと驚いてしまった。
東方家の人間は全員気に入ったし岩人間もとてもよかった。
特に大年寺山愛唱の悲哀と神経質さがじーんときた。
全体の構成としてはジョジョ全部を通しても最上位に入るぐらい美しい話だと思った。
むだばなしが少ない点はジョジョらしさが足りないと言えなくもない?
むだばなし、シュールなギャグは7部で結構ノリノリで炸裂してたけど、8部に至って極めて冷静に配置されるようになったと思う。
ジャンプ漫画というのは主人公の一族が力に呪われていることが多い。その呪いの渦の中からなんとか少年漫画を引っ張り上げて再生させようという取り組みだった。
作者が歴代主人公の名前を大事に扱っていてそれがとてもいいと思った。これは普通のファンの感想。
11巻の表紙がとてもいい。