歴史的日記

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卒論の行方

卒論が行方不明になった。
夏頃から返信がなかったのだが、今朝方卒論の下宿を訪ねたところ、既に引き払われた後だった。
残された我々は卒論がどこに行ったのかについて語り合ったが、そもそも卒論がどこへ行こうとしていたかを知りうるほど卒論と共有した時間が充分にあった訳ではない。
いやむしろある時期から卒論と向き合わずに済むよう、回避的になっていたと認めざるを得ない。
だが卒論がいないことには話が始まらない。
我々は蒸発した卒論を追い求め、就活もそこそこに探索行動を開始した。
不在の学術的生命体・卒論は今もなお、空にして我々を支配し、沈黙をもって雄弁である。
卒論と再会するべく我々の焦燥感がビッグヒストリーを駆動せんと志す。
秋は肌寒いが、冬はきっと狂えるほどに熱くなるだろう。
いま物語なき物語が動き出す。