2022-01-01から1年間の記事一覧

スィー

炭酸をグラスに注いでから一年が経った。気が抜けるを通り越して水の跡、垢? を残しながら水位が下がるほどの。 飲もうという気が起きなくて、それよりも大事な言葉の端々に意識がいっており、グラスをいたずらにベタベタ触りはするものの、飲もうという気…

堀さんが2022年読んだ漫画

去年2021年のまとめはこちら historydiary.hatenablog.com 堀さんが今年読んだ漫画をまとめました。ヤマシタトモコ 違国日記 運命の女の子 サタニック・スイート Love, Hate, Love HER ミラーボール・フラッシング・マジック ひばりの朝 くうのむところにた…

世を引っ越す

かつて海岸だった場所に家があったらしい。誰でもない自分の家があったらしいが、もうあまり覚えていない。生まれてから五、六の家に住んだが、それぞれの所在や外観、価格などを覚えていない。お金の話はレートの問題もあるが。 覚えているのはトイレだ。私…

雑談・ひとりごと用Discordサーバーを作って二週間が経った

最近はDiscordに引きこもっている。 方針 参加メンバーは私の知り合いか、知り合いの知り合い(仲良くなったら私の知り合いになる)を想定しているが、誰も知らない人でも無碍にするつもりはないので、厳密にprivateな場所ではない。 参加メンバーは一覧で確…

20221009

どの街に住もうが結局つらかった。いいこともたくさんあったけれど。アジールは存在しない。非人間的な絶景だけがある。そこではみなが等しく疎外され、傷つく。 ただし、その傷を癒した者は回復の過程を感動と呼ぶかもしれない。中高の頃に彷徨っていた書店…

multiverse baby

平たい大地をむにむにと触って何時間も潰しているのは、まだそれが珍しく感じられるほどこの地上に馴染んでいない生命だから。 大人になること、成長とは物珍しいものがどんどん減っていってただの手遊びの時間が減っていくことだと既に知っている。 地上に…

カプセル

僕の思いの丈を錠剤に閉じ込めて君に与えるのがかつての目標だった。必要な時に服用してほしかった。 今はどうだろう。思いとか僕のとか、あまり興味がなくなったかもしれない。 君だって大事ではないよ。いくつかのアイデアを必要な文字数で「君」に服用さ…

リニアな

書くことで前に進みたい訳だから、書くことで後ろに進むようなことがあってはならない。ていうかどっちが前かわかんねえよ、まあそれはそうかもしれないけど言い換えると、書く前と書いた後を比べて多少なりとも立派な人間になっていることかな。僕が思う立…

pity

「ゴミみたいな」って僕が書く時、pityを込めている。ゴミみたいな作品、ゴミみたいな発言、ゴミみたいな人……結局僕と繋がっている連中だっていう意識があるからせめてもの餞としてゴミみたいなって形容して殺す、インターネットに放流、悼んでやる。 いずれ…

20220820

今月に入ってからほとんど外出していないし人とも話していない。 家で何をしているかというとSNSを見て動画を見て後は寝ている。 元気があれば自分が今まで慣れ親しんできた映画や漫画、小説を見返して、もう好きではないものとまだ好きなものを選り分ける。…

TLは砂浜のようでいて

TLは砂浜のようでいて、ゆるいビーチに滞在している時にこそ許容できる一粒一粒が、帰宅後家の中、布団の中にまで持って帰られると耐え難い不快感を催す。ツイートは私の身体に密着しないでほしい。綺麗めの瓶に詰めて持って帰った砂なら思い出にもなるかも…

十年前の自分への手紙

十年をかけて何が変わったかといえば文体だと思う。この手紙にしたって、十年前のあなたが読めば「自分が書いたような気もするし書いた記憶はなく、書ける感じもしない」ぐらいのものとして読める。自分の文章として読むことも可能だし、そうでないと否定す…

王座退屈

重要な話が目の前で行われているのはわかるが、今すぐにでも逃げ出したい。 もう聞いていたくない。逃避先のイメージがあるわけではない。子供の頃、よく遊びに行ったビーチはどうだろうか。 暖かくて、風が吹いて、潮の味と香りがして……二つ思い出す。 一つ…

知らない人と話す

複数人の会話、それもよく知らない人を交えた会合の進め方について。様々なやり方があると思う。会合の冒頭に参加者それぞれの紹介を行うのは、普通は効果的だ。それぞれの立場を強制的に開示することで、不安感・警戒心を和らげることができる。ただし、参…

よりにもよって暗闇

大丈夫ですかと聞かれるけど十年ぐらいずっと大丈夫じゃないんや。かなわんて。 説明ならツイートした。だいたいそれがすべて。恋人もいない僕は道連れを求めてるわけじゃない。それぞれがそれぞれの行程を進んでいって、時折光や音で信号を送り合うことしか…

20220621

この五年間で美しいものをずいぶんたくさん見たと思う。 それらを少しも損なわず、自分の責任のもと、表現していくのが、立ち会った者のやるべきことだと思う。悪いものもたくさんあったし、個人的な地獄のいくつかを実際に見たこともあった。あなたの底の方…

好きなもの

小説家 デイヴィッド・マークソン トマス・ピンチョン ジャック・ケルアック 円城塔 朝吹真理子 舞城王太郎 夢野久作 樋口一葉 村上春樹 高橋源一郎 伊藤計劃 映画監督 庵野秀明 今敏 新海誠 クリストファー・ノーラン 黒沢清 宮崎駿 ジム・ジャームッシュ …

指のみこ

きみの手を食べたらきみの書く文字や描く絵、出す音、作る料理をぼくもできるようになるかな。きみが死んだらきみの五本の指を、五人の友人と分け合って、各々食べてきみと生まれ変わる。 残りの指は親族に返す。きみの指はだれかを殺したことある? 感触は…

神をおろす

徹底的に狂いたいが、諌められている。仕方がないので計画的に狂うこととする。計画的狂気は安定した収入と規則正しい生活に裏付けられる。 計画とはとても言えない行き当たりばったりの末、最近そのようになった。 ここまで長かった。 とても。狂うことが目…

こあから座、ふる。ふるいしにし

20代の間に賞がほしい。賞さえあればKDPで作品を発表しつつ営業活動してファンを地道に増やすとかできるようになるから。20代の間に賞がほしいニャンねえ……仕事は今のところ順調だが、自分の体調はいまいち信用できない。いつ無職に戻ってもいいように心構え…

古いといえば古いが

古代帝国の遺構に住み古い生物の化石を収集して過ごしている。いくつかの手続きさえこなせば十分に実現できる生活であり、気に入ってはいるが、結局大都市の真ん中の小さなアパートに住むのと何が違うのかと考える。 どこにいても、何を手にしても、つきまと…

インプレッション・ファースト

今の時期に自分がやるべきことは一人でも多くの人と話すことだと考え、そのように振る舞っている。うまくいかないことも多いが、幸いにも友達はずいぶんと増えた。みんなありがとう。僕のような生き方をしている人のクリシェに「第一印象がすべてだ」という…

私、ケア

お互いにケアしあうことを望んで関係を結ぶ。「最近の調子はどう?」という導入から、健康の話へ、生活環境の話へ入っていき、人生に辿り着く。僕の場合、そこに恋愛を絡めたりするから、非常にいかがわしいことをしていると冷たい目で見られることがある。…

発狂飛び

気楽に気楽にビールを飲む、いずれ臓腑を痛めつける量を。解釈次第で何者にもなれたあの頃から十数年、解釈すらできない想像力の貧困に行き着いた。なにともなく、どうともなく。あるいは、理想かもしれない、ただ生きるという理想。「重要なのは、」と念を…

文体紹介

最近色々な人と知り合うことが増えてきたので、自己紹介記事をネットに上げるべきだと思うが、個人情報をどこまで晒すかという点において踏ん切りがつかない。とはいえ自分の個人情報の取り扱いについて神経質になっているという訳ではなく、むしろ無頓着で…

風らしく川を滑り

風らしく川を滑り、山を揺れる。速度が十分に出ているからこそ。人工的な構築物のうちいくつかを誰よりも舐め回したから、テクスチャについて全てを覚えている。変態的に家に住んでいたことが誇りだった。風は靴を履かない。風は何も身につけない。弾丸だっ…

20220408

いつか書くライフハックの結論を考えながら布団の上で揺れている。いつか書くとしたものはすべて書かれる、どうせ書かれるのだから今は別に手を動かさなくてもいいといって後退する。今は今、できることだけ……書けない詩篇、書けない長編についての文章を書…

20220402

「春」の一言で許してはいけない。浮かれとる僕らの新しい話し方は書き留められもせず、その場凌ぎのワンテイクで。「Twitter」と一言言ってくれれば相互フォローになれるさ。これから(こっから)よろしく(ハーイ)。

20220401

まだ平気だぜ。どんどん書く。かつての僕なら、四月の爽快さをブログに綴る所だったが、今はもう書けない。年々書けない範囲が広がっている。書ける範囲の方はというと広くなっているのか狭くなっているのかよくわからない。もきゅもきゅとしたツイートを日…

出、口の方へ

道の選び方は無作為だった。思慮はなく、歩き始める時に右足と左足どちらからにしようかと考えないぐらいに無意識だった。振り返って、足を引きずった後を見返して、これが道だったと言うことができる。それしかできない。同じ道を何度も歩み直している。足…