2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

出、口の方へ

道の選び方は無作為だった。思慮はなく、歩き始める時に右足と左足どちらからにしようかと考えないぐらいに無意識だった。振り返って、足を引きずった後を見返して、これが道だったと言うことができる。それしかできない。同じ道を何度も歩み直している。足…

二度と鳴らない曲

たたた、大したことない鏡にうつった顔を見て、髪を洗って、陰部を洗ってお湯で流す。 バスタオル。レクイエムって名前の曲を昔聞いたことがあるけどYouTubeで検索しても出てこなかった。二度と存在しなかった音楽だったのかもしれない。 代わりに出てきた音…

20220325

僕の喋る範囲はワイングラス一つ分しかないから、大きくなったとしても一人の人間が一息に飲み干せる量しかないから大丈夫。 中身の入ったワイングラスを気に入らない目の前の人間に向けてぶちまけたら、部屋一つぐらいは台無しにできる。 ワインというのは…

小説の読み書き

プロとして、文章作品、映像作品は幅広く渉猟しようと思っている。TLで話題になっている作品はなるべく抑えたいし、人からおすすめしてもらった作品はすべて把握したい。年々カバーする範囲を拡げないとトレンドを作り出す側には回れないと思う。一方ですぐ…

今読んでいる本

[樋口恭介]編『異常論文』ハヤカワ文庫JA、2021年。 ニック・ランド著、[五井健太郎]訳『暗黒の啓蒙書』講談社、2020年。 [木澤佐登志]『失われた未来を求めて』大和書房、2022年。 [円城塔]『プロローグ』文藝春秋、2015年。 [伊藤計劃]・[円城塔]『屍者の…

20220318

結局は体力の問題で超人的なパワーを得ないと話が前に進まない。 文字を読み書きする圧倒的な力が欲しい。 読む量も書く量も圧倒的に足りていないと思う。人と思えぬ実力を求めるのだから、人の形を取る必要は必ずしもない。人であることをやめる瞬間が来る…

20220317

無碍にはできないメッセージがボストンから送られてきたから仕方なし読んでる。読むのは愛情ではない。強いて言うなら人類や運命に対する広い愛情ならある。使命感と言うべきだと思う。メッセージ曰く、感性の戦争を防げ、とのこと。テネットを観たばかりだ…

ひみたい

君とひみたい。まだ辞書に載せてない単語で関わりたい。僕と一緒にいたら色々新しい言葉が生まれて楽しいよ。君は意外と常識的な日本語を操るから話してて楽しい。僕の日本語はよくどるねるからきっと疲れるだろうけど。 ひみたいとしか言いようがないけど僕…

デイタイムの停滞は手痛いって言った?

いくつかの信念の束としての私は時によって場所によって異なることを語りたがりともすれば一貫性のない人間のようにも捉えられるし実際意識や記憶のレベルですら連続しているか怪しい私でありその信念は束ねられるように秩序づけられてすらいない集まりであ…

20220311

教えるように書いている。物語の叙述ということを全然知らないアナタへの最初のガイドラインになっていくこの文体。 アナタは構成をまだ知らない。最初に惹きつけて、徐々に浸透させて、最後にひっくり返して、ナニやらスゴいモノを読んでしまったゾ、と思わ…

20220309

人生が前に進んでいかないことへの焦りや不安感が大きい。 今の僕にはまだ見えていないものがたくさんあるからそれを見に行きたいのに、実際には部屋でじっとしてる。虚無というのは自分につけた名前だった。我々は同族だという意識から相手に名前を与え眷属…

ヴァ冬の終わりに

納得のいく馬が走っているのを見て人々が我を失って叫んでる様子を後ろから見ている。我とか死とか覚えてないって言ったって責任は取るしかない。責任を取る気がない者はここから退場するしかない。地球から衛星へと届き、また反射して地表に戻ってくる黄色…