20211106

枕元の漫画の山が崩れて顔に降り注いできた。目やなんかに当たらなくてよかった。

元々は兄の所有だったものがほとんどだ。学生時代、兄は漫画に入れ上げてとにかく毎月大量の漫画を購入していた。もちろん僕もその恩恵に預かって読んでいった。

売れ筋の漫画を買う人だったので、サブカル漫画は知らずに育った。

社会人になってからの兄は漫画を買わなくなった。代わりにゲームをしているようだが、趣味について話すような時間はなくなったので、何をしているかは知らない。

昔の漫画を読み返すこともなくなったらしい。引越などさまざまな事情が積み重なって漫画は今僕の枕元で塔を築いている。

今度兄に車を出してもらってブックオフに売りに行こうと思っている。数百冊はあるはずだが、千冊はないと思う。

本を売るという経験はあまりないが、売れた後はもう思い出さなくて済むようになる、というのがいいところだと思う。