日記

手を広げすぎて微妙な感じになってきたので、一旦やることを整理したい。

 

まず時間的な問題としては、2-3月を一つのまとまった期間として使い潰してみたい。4月以降に何が出来るかは大学の授業次第ということもあるので、またそのうち考えればいい。

2-3月で完結できるようなプロジェクトを立てると、周りの人と予定を合わせて進めるということもできる。まあ4月以降も授業さえ気にしなければ続けられるかもしれないが、忙しい人も多いので恐らくなかなか簡単にはいかないだろう。

 

前の記事 みたいな単発でコンパクトにおさまる記事をいくつか出していくスタイルがいいんだけど、いかんせん頭の中だけでは壮大な学習目標ばかり立てていて、地に足着かんので、やっぱり確実な見通しがほしい。

 

どういう勉強をするか

やることとしては、語学が最優先かと思っていたが、4月になると再履修クラスだなんだのカリキュラムと教科書が与えられるので、それに合わせて勉強するのがまあ単位取得の面においてもスケジュール維持の面においても確実だろう。

 

逆にプログラミングは授業でもやることはないし、自分で目標までルーティーンを組まないとやってられないので、2-3月はそれを優先すべきなのではないか。

とりあえず学習課題としては、某所から以下のものをサジェストしていただいた。

edX Courses | View all online courses on edX.org

Python については、なんと Microsoft が提供しているようなので、内容的にも信頼できるだろう。たぶん。

日本語だと ドットインストール https://dotinstall.com にアカウントは作ったものの、途中から有料になったりして、煩わしさもあるので放置していた。こちらも詰まったらチェックすることもあるだろう。

 

体系性、スケジュール管理、ルーティーン……ブログをつけはじめた当初からこのようなワードを念頭においている、実現できるかはともかく。

結局のところ、今までバラバラの学習なら並の大学生程度にはやってきたのだ。自負というか意地というか、つまらない話…

それはつまり、1回あたり30分から1時間程度で終わるような学習の積み重ね、ウェブ上で記事を読んだり、本を流し読みしたり、動画を見たり……クソの山。

 

何なら浪人の頃からダラダラとそのような生活は送ってきた。しかしまあ、元々が飽きっぽいので、それぞれはつながらない。つながりのない成果だけ並べたところで、他人から見れば価値のないおもちゃ箱と変わらないこともわかる。

クソと言わずにおもちゃの山と言い換え、それに助けられたこともなくはなかったが、所詮飲み会の場で賑やかしそれに尽き。人生を渡るためにもう少し専門技能がほしいというのが本音だ。

酒飲みだけで就労はできない。できないよね??

 

どういう企画を立てるか

周りの人とどういうプロジェクトを立てるかというのは中々おもしろい問題で、おもしろがっていたらいつまでも決められない。

眺める会

眺める会の様子

 

 

 

眺める会は近いうちに第2回を執り行なうつもりだ。第1回の反省は多いが、結局小説が完成すればそれでよし。

 

さまざまな会

話を聞く限り、割と人を集めやすいのは、この眺める会や、一緒に動画や映画などをみる鑑賞会らしい。鑑賞会自体は以前から身内相手に散々やってきたので今更感がつよい。自分でやってることに飽きたら開催する、ぐらいの頻度でいいだろう。

 

現代詩の会

現代詩の方はそもそも周囲に熱心な読者が少なく、また僕自身人を集める意欲に欠けているので、多分動かさないだろう。

現代詩手帖 2018年2月号 から佐藤雄一 / 久谷雉「2000年代詩とはなにか?」という連載が始まった。連載は2年程度続く予定らしい。初回は、現代詩手帖 2009年4月号の特集「ゼロ年代詩のゆくえ」を振り返っていて、興味を惹かれる内容だった。

現代詩の勉強会をやるとすれば、とりあえず中尾太一を起点に、現在進行中で書かれている作品について考える、みたいな内容にするだろう。

取り組みたいのは中尾太一作品の魅力ということもあるが、前述の「ゼロ年代詩のゆくえ」や、散文「僕は韻石、君は律動」、現代詩手帖で一年間続けた新人作品の選評など、中尾太一自身の詩論を比較的に集めやすいという嬉しさもある。というか勉強会抜きにして集めると思う。

このテーマに興味がある方は一度ご連絡ください。

 

勉強会

歴史の方は人を集めることはできるかもしれないが、色々と考えないといけないことが多い。

最近『メタヒストリー』を読み始めたのは、そもそも大学に入ってから読んだ本が『オリエンタリズム』ぐらいしかないというところに思うところがあるだけで、「歴史学者が実証的な研究だけじゃなくて、文芸よりのレトリカルなコミュニケーションを行なっているとたのしい!」という素朴な気持ちしかない。いかがなものか。

そこまで難しくはないけど読むのが億劫な本の代表にはフーコーも含まれる(個人の感想です)ので、落ち着いた気持ちでやろうとなったならば、フーコーとかになるかもしれない。

 

実践的な話として、就活に関係する社会現象を自分の角度から考えて最終成果としてブログなり論文なりに仕上げる、という会も考えたが、いまいち食い付きは良くなかった。

同時代人としては就活文化よりも面白いテーマはそんなにないし、なんとなれば、まさか現行の就活文化が未来永劫続くわけもあるまいし、程度の気持ちだったが、いまいちアトラクションが足りていないらしい。要検討。

僕がイメージするものとしては、反就活デモとまでいかなくとも、就活について意見を聞かれた時に、うまい切り返しや気の利いた答えも返せないまま、「まあみんなやってるから仕方ないよね」「だいたいそういうもんだし」「やってみたらそれはそれで為になるから」とか愚にもつかない話しか出力できないであろう自分のつまらなさに甘んじることができず、変にやる気が出た話でもあった。しかしやる気がなくなると、ただ不貞寝するだけ。

 

進学するのかまだよくわからないけど、アメリカ史は別として、考えられる進学先は社会学系、メディア論系、図書館情報学をイメージしているので、その辺りの基礎文献を読む会も実行できれば自分の為になる。

 

大学に入った頃と考え方が変わってきたのは、「つまらない会を企画してしまってつまらない人が来たらヤだな」という内輪向いたガキっぽさが抜けて、「とりあえずどんな会でもやるだけやってみましょう」という方向に切り替わってきたことだ。

  • つまらない人は世にいない
  • つまらないと思いたくなる人が来たら適当に関係性を歪めておもしろい感じにすればいい
  • 危ない人が来たら人生経験
  • つまらない会をオーガナイズしてしまったらそれをネタにできる

マイナス要素が自分のなかでなくなった。

という訳で各種企画を用意されているみなさまからのお声がけもお待ちしております。なにとぞよろしく。


www.youtube.com

新書でアメリカ史を読む

更新履歴

2018-2-4 投稿

2018-2-4 平凡社ライブラリーの項を追加

 

中公新書岩波新書でアメリカ史を読むという思いつき

なんとなく勉強しないといけないような気がしてきたので Amazon マーケットプレイスでアメリカ史の関連書を何冊か注文した。本体価格1円に送料だけなので、まあ安い。

届いたもの

その安さに感動したかはともかく、幅の広さを知る

日本のアメリカ史研究にも色々あるんだろうが、とりあえず一般向けを意識した学術研究の成果が色々あるというのは、将来アメリカ史研究者にならなくとも、知っておくといいことがあるかもしれない。いいこととはなにか。

リスト化を考える

これからどの新書レーベルにどのぐらいのアメリカ史研究の蓄積があるか明らかにしたい気がするが、作業がめんどくさい。新書の一覧を眺めて、タイトルや著者名などから、アメリカ史またはアメリカ史に関連する分野の本を抽出する方法について、力技以外思いつかない。

ということで、これから力技によるリスト化をご覧に入れよう。

リスト化の手順

こう、いっぱい書誌情報を見て、ガーッとやる。 

リストの表記凡例

 中公新書平凡社ライブラリー

通し番号 編著者名『タイトル:サブタイトル』発行年

中公新書 

 

  • 222 綾部恒雄『アメリカの秘密結社 : 西欧的社会集団の生態』1970
  • 253 角間隆『燃えるアメリカ : 「神話」に挑戦する若者たち』1971
  • 258 清水知久『アメリカ・インディアン : 「発見」からレッド・パワーまで』1971
  • 274 若槻泰雄『排日の歴史 : アメリカにおける日本人移民』1972
  • 329 若槻泰雄『原始林の中の日本人 : 南米移住地のその後』1973
  • 444 藤原英司『アメリカの野生動物保護』1976
  • 447 池井優『白球太平洋を渡る:日米野球交流史』1976
  • 472 金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』1977

 

  • 601 池田徳真『プロパガンダ戦史』1981
  • 644 八杉佳穂『マヤ文字を解く』1982
  • 671 鈴木明『ある日本男児とアメリカ : 東善作,明治二十六年生れの挑戦』1982
  • 705 道田信一郎『わなと裁判 : アメリカと日本』1983
  • 710 小野耕世ドナルド・ダックの世界像 : ディズニーにみるアメリカの夢』1983→1999
  • 712 石川好『カリフォルニア・ストーリー』1983
  • 735 石川好『カリフォルニア・ナウ : 新しいアメリカ人の出現』1984
  • 755 長沼秀世『ニューヨークの憂鬱 : 豊かさと快適さの裏側』1985
  • 785 津神久三『アメリカ人の原像 : フロンティアズマンの系譜』1985
  • 815 中屋健一『アメリカ西部史』1986
  • 819 阿川尚之『アメリカン・ロイヤーの誕生 : ジョージタウン・ロー・スクール留学記』1986
  • 926 樺山紘一 編『現代歴史学の名著』1989

 

  • 1019 伊東一雄, 馬立勝『野球は言葉のスポーツ : アメリカ人と野球』1991
  • 1031 津神久三『青年期のアメリカ絵画 : 伝統の中の六人』1991
  • 1042 猿谷要『物語アメリカの歴史 : 超大国の行方』1991
  • 1071 佐々木伸『ホワイトハウスとメディア』1992
  • 1126 色摩力夫『アメリゴ・ヴェスプッチ:謎の航海者の軌跡』1993
  • 1139 大橋健三郎『フォークナー : アメリカ文学,現代の神話』1993
  • 1194 黒川修司『赤狩り時代の米国大学 : 遅すぎた名誉回復』1994
  • 1262 児玉実英『アメリカのジャポニズム : 美術・工芸を超えた日本志向』1995
  • 1271 斉藤道雄『原爆神話の五〇年 : すれ違う日本とアメリカ』1995
  • 1228 ハロラン芙美子『ホノルルからの手紙:世界をハワイから見る』1995
  • 1272 野中郁次郎『アメリカ海兵隊 : 非営利型組織の自己革新』1995
  • 1328 森杲『アメリカ職人の仕事史 : マス・プロダクションへの軌跡』1996
  • 1368 村上由見子アジア系アメリカ人 : アメリカの新しい顔』1997
  • 1424 ハロラン芙美子『アメリカ精神の源 : 神のもとにあるこの国』1998
  • 1427 飛田茂雄『アメリカ合衆国憲法を英文で読む : 国民の権利はどう守られてきたか』1998
  • 1428 藤野幸雄『アメリカ議会図書館 : 世界最大の情報センター』1998
  • 1435 越智道雄『ワスプ(WASP) : アメリカン・エリートはどうつくられるか』1998
  • 1437 増田義郎『物語ラテン・アメリカの歴史 : 未来の大陸』1998
  • 1507 三輪裕範『ニューヨーク・タイムズ物語:紙面にみる多様性とバランス感覚』1999
  • 1509 枝川公一『シリコン・ヴァレー物語:受けつがれる起業家精神』1999

 

  • 1535 大貫良夫『アンデスの黄金:クントゥル・ワシの神殿発掘記』2000
  • 1543 青木康征『南米ポトシ銀山スペイン帝国を支えた”打出の小槌”』2000
  • 1566 的川泰宣『月をめざした二人の科学者:アポロとスプートニクの軌跡』2000
  • 1574 阿川尚之『海の友情:米国海軍と海上自衛隊』2001
  • 1596 松岡完『べトナム戦争:誤算と誤解の戦場』2001
  • 1644 矢口祐人『ハワイの歴史と文化:悲劇と誇りのモザイクの中で』2002
  • 1664 有賀夏紀『アメリカの20世紀 上:1890年~1945年』2002
  • 1665 有賀夏紀『アメリカの20世紀 下:1945年~2000年』2002
  • 1688 鈴木輝二『ユダヤ・エリート : アメリカへ渡った東方ユダヤ人』2003
  • 1705 松岡完『ベトナム症候群 : 超大国を苛む「勝利」への強迫観念』2003
  • 1767 砂田一郎『アメリカ大統領の権力 : 変質するリーダーシップ』2004
  • 1734 上岡伸雄『ニューヨークを読む : 作家たちと歩く歴史と文化』2004
  • 1857 矢口祐人, 吉原真里 編『現代アメリカのキーワード』2006
  • 1863 鈴木透『性と暴力のアメリカ : 理念先行国家の矛盾と苦悶』2006
  • 1899 北岡伸一『国連の政治力学:日本はどこにいるのか』2007
  • 1937 菅英輝『アメリカの世界戦略 : 戦争はどう利用されるのか』2008
  • 1954 吉原真里『ドット・コム・ラヴァーズ : ネットで出会うアメリカの女と男』2008
  • 2002 亀井俊介ハックルベリー・フィンのアメリカ : 「自由」はどこにあるか』2009
  • 2012 高野潤『マチュピチュ:天空の聖殿 カラー版』2009

 

岩波新書

やる気が出たら作業する。

平凡社ライブラリー

平凡社ライブラリーからは文学・音楽についての本が多いようだ。

 

感想

  • 作業は自動化した方がいいので、これから処理について勉強していきたい。
  • 作業前の抽出方法の検討がダルくて、ぜんぶ勘で処理してしまったが、真面目にリスト化する時は真面目に検討した方がいい。
  • これは文献リストというより、日本国内におけるアメリカ史受容の年表として理解したい。一つのレーベルや出版社を対象に、通時的に観察するとなんかいいことがあってほしい。
  • 僕自身が割と年表をつけることで得られるセレンディピティみたいなものを素朴に信じているので、何かしら行き詰った時に年表をつける習慣をこれからもブログで適当に広めていきたい。

参考にしたページなど

新書データ - 本を調べる

中公新書:No.1~500 - 文献目録とブックリストのwiki

@empirestar 氏の中公新書あれこれ - Togetter

語学学習の目標をどう設定するか

語学の目標

短期的には「設定した課題をこなす」「課題設定を検討、修正する」の繰り返しだろう。

長期的にはあらゆる言語間の意思疎通を成立させるシンギュラリティが到来した後、人類は滅び、宇宙は崩壊します。

語学学習の中期的目標の設定について

思いつく順に書くと

  1. テストの目標スコアを設定する
  2. (大学の講義の場合)単位の取得
  3. 学習用テキストを決めて一冊ずつこなす
  4. 新聞や書籍、論文、ウェブ上の文章などを選び、翻訳する
  5. 新聞や書籍、論文、ウェブ上の文章などを選び、文意を理解する
  6. E-Learning システムの利用

自由に付き合ってもらえる母語話者がいれば、色々と変わると思うが、自習だとこんなものではないだろうか。

 

「1. テストの目標スコアを設定する」はその後に何をすべきか。

  • 過去問の演習(3. 学習用テキストを一冊ずつこなす)

以外、特に思いつかない。

TOEICTOEFL を勉強するなら大学にいる間にしよう、という意欲は、ごく僅かに煌めいているので、気が向いたら計画を立てるかもしれない。

 

一般に「2. 単位の取得」が一番難しいと言われている。

大学では、単位習得に対する意欲が低い学生のために、意識の低い語学授業が開講されていることが多いが、意欲の低さと意識の低さが螺旋を描いて失墜していく様子はあまりにも有名で、現代日本の大学教育において、もっとも風流なものであるとされている、

意識の低い語学授業では、毎授業への出席を成功させると単位を取得することができる。人間には非常に難しい行為であることから、人工知能による出席代行などを可能にするシンギュラリティ到達への期待の声も日に日に高まっている。

 

「3. 学習用テキスト」については、素人判断ではよくわからないという気がする。

つまり、

  • 単語などについての注や解説がある
  • 学習しやすいよう単元ごとの区切りがある

なんかはまあ慣れ次第で判断できなくもない気がするが、

  • 文法についての解説があるか?
  • 文法についての解説は学術的に正しいか?
  • 単語についての解説は正しいか?

などは難しい。自分も何冊もクソ教科書を買わされて参りました。

 

先生方の「語学学習のディシプリン」「語学教授のディシプリン」「教科書執筆のポリシー」「授業設計のポリシー」などはそれぞれ重なり合っているようで、とんでもない虚無を生み出すことがある。

マスプロダクションの弊害であるが、毎授業出席すらできないクソ学生が全員くたばればそれで済む話でもある。

また、語学クラスタ言語学クラスタ、人文クラスタなどのインターネット諸賢のコメントを参照すべきではと思わなくもないが、それはそれで色々な意見があってダルい。

 

とりあえず、

  • 信頼できる学者
  • 信頼できる辞書・文法書
  • 信頼できる出版社・参考書シリーズ

に関する知見を集め、そこから派生する形で、自分のカリキュラムを組むというのが一番満足度が高いように思われる。

現在の学習環境

英語

  • ジーニアス英和辞典 第5版
  • 新マスター英文法
  • Google 翻訳
  • 英辞郎 on the WEB
  • Dictionary.com

を使う。これが多いのか少ないのかよくわからないが、辞典と文法書は重いので、「Google 翻訳」「英辞郎」「Dictionary.com」を使うことが多い。

 

スペイン語

を使う。

 

ラテン語

  • 『新ラテン文法』東洋出版、1992→2015年

を使う。

 

使用教材

英語

講読やゼミで利用する論文を主に使うことになると思う。春休みの間に何かしら進めた方がいいのかもしれないが、まだ特に何も考えていない。

専門の勉強も兼ねて、英語版 Wikipedia から記事を選んで翻訳する(4. 新聞や書籍、論文、ウェブ上の文章などを選び、翻訳する)というアイデアはあるが、書式や Wikipedia 記事の翻訳フローについて知らないことが多すぎるので、ひとまず保留。

英語学の授業で買った

  • 龍城正明 編著『英語学パースペクティヴ 英語をよりよく理解するための15章』南雲堂、2015年

を読む日がついに来たのか…

 

スペイン語

が長き眠りから覚める日が来たという感じがする。

 

ラテン語

『新ラテン文法』を確実に進めて一冊終わらせたい。

 

英語学習に関する先人の知見

ssig33.com - 英語の覚え方

ssig33.com - 英語圏の人たちとちょっと作業をしまして

おすすめ英語勉強方法・実践編 - ヒロニカの日記

立岩『自閉症連続体の時代』みすず書房、2014年(読書メモ)

立岩真也自閉症連続体の時代』みすず書房、2014年 について

 

公式ウェブサイト

詳しい情報は著者のウェブサイト上に詳しくまとめられている。英語・韓国語にも対応。

立岩真也『自閉症連続体の時代』

こちらのページには

  • 書誌情報
  • 目次
  • 「序章」の抜粋
  • 事項や人名のキーワード表記(ハイパーリンク
  • 書評・紹介・言及
  • 更新履歴

がまとめられている。特に「書評・紹介・言及」がすごい。雑誌・新聞上の書評に限らず、言及したツイートなどを収集し並べているだけなのだが、数がすごい。(本記事の執筆時点で)66件を収集している。

 

また、別ページにて「文献表」も掲載している。

立岩真也『自閉症連続体の時代』文献表

 

公式ウェブサイト以外の情報

amazon 上で小谷野敦(!)が指摘している 通り、読みやすい文章ではないと思う。(著者の文体については自己言及する文章が公式ウェブサイト上にある。 立岩真也「悪文」 なるほどという感じ。)

 

自閉症連続体を同時代的にどう考えるか」という問題に向き合いつつ、「文体の正常/異常」を分ける規範なども考える。

 

感想など

有り体に言えば、発達障害者・自閉症スペクトラム者が、特性ゆえに何かしらの「粗相」をしてしまった時に、その責任や対処を厳密に考えるのは、できれば避けたい。それは、それぞれの特性と「粗相」の結果についての厳密な関係については、未だ整理がなされていない「グレーゾーン」である、という感覚があるからだ。
とはいえ、いまや発達障害自閉症スペクトラムについて、専門家や素人から玉石混淆の知見が溢れ出してくる時代でもある。グレーゾーンを越える時が来たのかもしれない。
本書はまさに自閉症連続体をめぐる言説空間をこの時代に定位しようとする試みだ。
 

言説空間において、何を基礎的な知見とするか?

責任能力や個人と社会の関係をどう考えるか」という問いについては、元々倫理学で多くの積み重ねがある。が、本書の文献表には、医療倫理学の文献が何点か見受けられるだけで、実質的に古典的な倫理学の議論というのは意識されていないといってもいいと思う。
本書では、医療社会学、精神医療史、そして「本人本」を文献として利用し、そこから現代の障害学とでもいうべきものを立ち上げようとしている。この分野に明るくないのでよくわからないが、「本人本」については、1980年代末から2014年に至るまでの、自閉症ADHD・ADD に関連する当事者の書いたものをリスト化しており、「曖昧な連続体」が社会化し、また社会に受容されていく過程を知るための一つの指標として、為になる感じがした。
20世紀的なやり方なら、専門家が病気や障害について研究したものを、一般人向けへの啓蒙的な出版・言論活動で還元する、というのが考えられる。しかし、既に「本人の声」が出版界やウェブ上に氾濫している現況にあっては、「本人本」の比較研究を重視するというのが、現在的なやり方になる、という感じだろうか。

紀平・油井 編『グローバリゼーションと帝国』ミネルヴァ書房、2006年(読書メモ)

紀平英作・油井大三郎 編『グローバリゼーションと帝国』(シリーズ・アメリカ研究の越境 第5巻)ミネルヴァ書房、2006年 について

  • 序章 膨張する合衆国と世界
  • 第1部 ヨーロッパの膨張とアメリカ合衆国の起源
  • 第1章 独立革命・近代世界システム・帝国
  • 第2章 ブラック・アトランティックの世界
  • 第3章 先住民・フロンティア・ボーダーランド──スペイン・メキシコ・合衆国による支配の比較検討
  • 第2部 文化の越境と融合
  • 第4章 友情の帝国──「東洋の七つの女子大学」に見るアメリカ的「帝国主義の文化」
  • 第5章 ハリウッド映画と「アメリカニゼーション」
  • 第6章 忘却と空白の詩学──ポストコロニアリズムアメリカ文学研究
  • 第3部 戦争とアメリカニズム
  • 第7章 アメリカ正戦論
  • 第8章 戦争とジェンダー
  • 第9章 敗戦体験とアメリカニズムの変容
  • 第4部 グローバリゼーション時代のアメリカ合衆国
  • 第10章 グローバルな貿易・投資自由化と地域統合のあいだ──競演する貿易・投資の自由化
  • 第11章 「デジタル・パクスアメリカーナ」──インターネットの国際標準化過程
  • 第12章 ポスト冷戦とアメリカ──「勝利」言説の中で
  • 終章 21世紀の世界とアメリカのゆくえ
  • 索引 

第3章「先住民・フロンティア・ボーダーランド──スペイン・メキシコ・合衆国による支配の比較検討」を書いた水野由美子の博士論文加筆版を読んでいく。

 

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2018-2 の勉強目標?

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目標を立てる前に

まず一年間の見通しとしては

  • 卒論
  • 卒業単位の回収
  • 就労のためのスキル獲得
  • 進学のための勉強と成果獲得

を達成しないとどうもならない。

が、いずれについても達成できる見込みも今のところない。

真面目に向き合うと精神的に潰れてしまうので、不真面目に向き合いたい。

 

不真面目はいいとして。

 

課題達成のためには「なにをどれぐらい達成したか?」の記録を取ることが非常に重要になる。

記録を取る四つの理由

  • 記憶力がないため思い出そうとしても思い出せなくなるから
  •     Twitter で思いつきを投稿することもあるが、思いつきで削除してしまうため、蓄積がなくなってしまうから
  • 特に「卒論」や「スキル獲得」においては、勉強における体系性を保ち、目標を段階的に設定し達成することが重要であると考えられるが、今までそういった勉強をしたことがないので、自分のためのガイドが必要だから
  • 仲間と一緒に勉強したい気持ちは強いが、自分がなにをどれぐらい勉強したのかについて、自分でもよくわかってないので、仲間と取り組む前に、課題を整理したい

こう書くといかにも友達が多い風だが、まあ実際はね。

 

おもしろそうだが読破できるかわからない本

まあ「読破」にこだわる必要もない。

『メタヒストリー』なんかは解説や書評の蓄積が相当あるはずなので、参考文献を押さえながら少しでも進めれば良しとする。

他二冊についても、同様に、関連する文献を一通り調査したら、ブログを更新し、少しずつ広げていく、というコースを進みたい。

 

最近 Amazon で買った中古本

独立革命膨張主義反知性主義、アメリカ民主主義などがテーマらしい。割と良さそう。

  • 橘玲『臆病者のための株入門』文春新書、2006年

TLで某さんが紹介していた本。人から紹介された本は可能な限り手を付けたい。

 

とりあえずこの2冊は読む。

 

他にも今月20冊ぐらい Amazon で注文したっぽいけど、面白くない本を紹介するためには読まないといけないので、また次回。

 

2月の話は以上。

結果については、3月の更新へ。

 

2018年の勉強目標?

自分が一度でも手に取った本は、基本的に必ず読書メモをつけるようにしている*12017年に自分がとった読書メモは345冊分だった。

 

いまざっと確認したところ、2017年は

歴史系・メディア論系・メンタルヘルス

が多いという傾向だった(それぞれは重複することもある)。

社会学倫理学にもいくつか手を出したが、きちんと読んだ本はほとんどない。

自然科学系の本はほぼない。また、語学もほとんど勉強していない。

 

なんでこの傾向になったのかというと、1回生の頃から一貫して他者の表象を研究で扱うことを志していたからなんだけど、結果はご覧の通りまったくの虚無となり。

飲み会のネタをどんどん拾えるぐらいの希望はある虚無なので大丈夫。(希望とは???)

 

ここから色々な方向性が考えられる。

計画が破綻しない限り、勉強目標はいくら増やしてもいい筈だ。

勉強計画を立てたことがない人間の甘い見通し。

 

甘い計画としては

  • 歴史系・メディア論系・メンタルヘルス系を雑に読み滑り続けるのは辞める意味もないのでとりあえず維持
  • 卒論の進捗はゼミでやっていくが、このブログでも卒論進捗は報告する
  • 意識的に語学をやっていく。なぜなら卒業と就労、進学、そしてサバイバルスキルに直結する唯一といっていい分野だから
  • プログラミングを始める。就労のためだ。とりあえず Python の本を買ったので、そこから進める。また、詳しい人を探して教えを乞う

 

www.youtube.com

*1:漫画や小説、詩集などはつけていない。