20211031

 文体があればそれでいいと思う。横書きの場合は右に、縦書きの場合は下に向かって、眼球を運動させる強力なパワーを持つ。使えるものはなんでも使う。
 ボイスが聞こえる。一文字ずつ聞こえるので全体として読むと脈絡がない。字数やプロットといった枠に対する意識が未だ希薄だからだろうか。
 断片だけで文章を書きたい。フラグメントの積み重ねで立つものを見て、これが僕の塔だと言ってやりたい。
 毎日虚空に向かって絶叫している。届くとは思わない。ただ発声練習になればいいやくらいの投げやりな気持ちだ。
 サクセスしたい。どのような形であれ何者かになりたい。
 切実な炎の先端を切り取って渡してやると、それは。