アンタイトルドって書いた、手紙やしな

インターステラーみたいにブラックホールの淵に沿ってって、内部に引き込まれすぎることなくかろうじて飛んでいる、宙を切っている、という書き出しの手紙がたとえばあったとして。最近観返したインターステラーという映画は、第一に地球という名の深い絶望の底に沈む人類を看取る話だ。第二に大事なメッセージ──この映画では「愛」ということになっていた──は「必ず」「遅れて」「届く」という信念の話でもあった。残念ながらマシュー・マコノヒーでも宇宙飛行士でもないこの怠惰な心はじゃあどこらへんをどう飛んでいるのかというと狂気を文明に位置付けるDSMという巨大な中心の周りを急加速した後、その軌道から離れつつあり、いったいどんなメッセージを運んでいるのかというと、まさしくいま note.com を左から右に飛ぶ手紙だ。

時空を自在に飛び回るのに宇宙船に乗るまでもないということは言うまでもない。言わずもがな宇宙を切り裂くエッヂに引っかかっとる、親の脛を齧っとる26歳、内側にも外側にも落っこちず大学生から無職になった。おめでとう! ありがとう!

最近映画しかみてないから映画の話しかできんわ〜とか言ってたのが四月で九月の今はもうちょい就活とか!! いろいろやってはいるけど映画の話しかできんわ〜。映画より面白いものを生活に見出していきたい、いきたいが映画より面白い質感を自分の身一つにあるとは思えんから君とか必要やわ。そう君が必要やわって言いたかってん。酒入ってないと思い切ったことできへんと思われたらあれやから素面でこれを書く。全部ぶっ飛ばす。ブギィ、ぶっ飛べどっかにいちいちやらしいフラッシュバックすべて! 不義ならんよう気つけるわ。そのための就活やから。

面白い質感なりイメージなりがまず初めにあった。たとえば、暗闇に一瞬の跳躍、とても重力下では考えられないような所作で身体が「自然に」曲がる。僕の身体は美しいとは言えないが暗闇によって解放される。サービスで書いてるだけ。寂しいだけ。

ぼくにしては珍しくまっとうに(本当に?)書いている、ラッタッタって言いたい私の話はこれ以上はナシ、停滞はしない、デイタイムはこのように過ごしていたい。言うほど手紙ちゃうかったわ。まあ、見やれやこの精神的多動っぷりを。来週も来月もぶちかますぞ。