20220318

結局は体力の問題で超人的なパワーを得ないと話が前に進まない。
文字を読み書きする圧倒的な力が欲しい。
読む量も書く量も圧倒的に足りていないと思う。

人と思えぬ実力を求めるのだから、人の形を取る必要は必ずしもない。人であることをやめる瞬間が来るとして、素晴らしい文章が手元にあればそれでいい。

「結局は体力の問題で」と彼はヘラヘラと笑う。問題を抱え込んで困っているのは確かだろうが、私には気に食わない。
私の答えはこうだ。「結局は体力の問題で、と言い訳すんのは人間の枠組みの話やん。人間を超えたいならさ、そんな所で戦うなよ」
「確かに」彼は神妙な面持ちで答えた。

優れた体力とか知性とかぶんしょうりょくとか、その程度の次元で争っている内は非人間的な作品は訪れない。

「なんかアレっすね、サブカルっぽいすね」
「うるへー」

適切な媒体と自明に選び取られた方法論と、誰にも思いつかない着想。

「言ってるだけなら誰でも同じっすよ。やっぱり体力っすよ体力」
「まあ……」