二度と鳴らない曲

たたた、大したことない鏡にうつった顔を見て、髪を洗って、陰部を洗ってお湯で流す。
バスタオル。

レクイエムって名前の曲を昔聞いたことがあるけどYouTubeで検索しても出てこなかった。二度と存在しなかった音楽だったのかもしれない。
代わりに出てきた音楽を繋いでいると、っていうか、サジェストに支配「させる」と、これはこれで2022年3月にしかあり得ないサウンドスケープだなと感じて、希少に思える。奴隷にだって一存がある。

どうせ来ない通知を待ち侘びて精神になるとか、まあわかるよ。どうせ来ない他者が来ない。

つらいね。

もう何ヶ月もなんも書いてないんだよねヘラヘラと自嘲していたら、ブログは含まれないんですかと聞かれ。ブログはさー、違うじゃん? ブログは行き場がないというか。この先変化が起こることが全然ない場所なんだよね。書いてると閉塞感がすごい。僕にとっての作品はもっと開かれていて、一行ごとに自分の可能性が拡張していくものじゃないといけない。

ブログはずっと同じでいいし、自分を甘やかして書いてる媒体だから、惰性でメシの写真をインスタに上げ続けるのと大して変わらん。瞬間に即した体験、一秒後には気に入らなくなってる文章たち。

文明以前、闇に潜んで生きていた人類は、なによりも他の部族を恐れて息を潜めていた。

それがいまや、ね。