気の抜けた移動

無職時代の思い出として気の抜けた移動について書いておくべきだろう。

友達に会いに行く時、その移動の過程は油断している。今日はどんな楽しい話をしようかなと色々考えるだけ。命が擦り減っている感じはしない。

いつまでも穏やかな日々が続けばいいと思う一方で、激しく心身を消耗する地獄のような移動を期待している。

何故そんな自己を損ねるような期待をするのか。それは今の自分がすっかり緩み切っているからだ。ぬるま湯に浸かって、自分が本来何をなすべき人間なのかを見失っている。

僕は文章を書く人間だ。最近また書く量が減ってきて焦っている。

絶対的な質と量の作品をぶつけて、世界を揺るがしたい。

人生に緊張感が必要だ。

心地のいいぬるま湯からの移動の第一弾は関西からの脱出だ。関東で僕がどんな文章をものすのか、楽しみにしててくれよ。

(通勤やだなあ)