関係ない話ふたつ

病んでいる人がいて色々手を尽くしてみるが最終的に手の施しようもないと思う実感があり仕方ないから病んでいる人がいたということを頑張って記憶している。記憶を継承し拡散することによって社会や文明に対して復讐を行なっていくつもり一応は。いちいち聞いた話を記録に残していってるわけではないので嘘や勘違いも混じるだろうが要点は社会を不可逆的に変えることにあり正確な歴史を残すことにはない。

ただし孤独や不安を完璧に共有できると思わないし自分の想像力の限界というのは中学生の頃には既に思い知っていたので「みんな」の話を書き起こせる気はしない。「自分」や「あなた」と向き合って、その上で色々なことを試してはいるが先行きは暗い。異世界転生というジャンルがあって色々な見方はできるんだけど、一つはもうみんなもあなたもいなくて自分しか残されていないんだ、という実感から新しい話を始めたいという意欲を感じる。物語の形式的に過去のファンタジー作品を食い潰しているしそもそもが植民地主義的な英雄譚やんけというので違和感を感じるかもしれないが、しかしあれはあれで仕方ないんだ。

関係ない話でもするか。

最近自分の趣味について「卓越したものしか好きじゃないですよね」という旨の指摘を受けた。まあそれはそうかもしれない。卓越の反対語って低劣とか平凡とかになるんですかね。まああんま好きじゃないかもしれない。しかし僕の思うに人が一人生きていたらその時点で必ず何かが起きていて、それを卓越したものとみなせるかどうかは観測者の資質によるのではないだろうか。人が一人生きているという事実があってそこに自分自身を覆すような動乱の気配を感じ取れないようであれば、腐っているのは観測者たる自分自身だろう。
さて人が一人生きている現実の複雑さに比べると、言語によって表現される世界というのは単純で狭いので、僕は別に文章や会話にあまり執着していない。と、わざわざ書いておくのは僕が文章や会話に執着している人間のように見えてしまいかねないからで……会話はまあ少なくない数の人が楽しんでいる娯楽であり僕も人並みに好きだけど、文学とかは全然駄目ですね。文学とか読んでる場合じゃない。どうせ無駄な時間割くならゲームとかやってストレス発散した方がいい。

十分な数の人が病みながら生きていてそしていずれはオンラインコミュニティすら失う。それが2023年8月19日の気分かなあ。