2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

抜粋・生誕の災厄

シオラン著、出口裕弘訳『生誕の災厄』紀伊國屋書店、1976年。 どうしてこんな始末になったのだ? ──生まれてきたからだ。 (p. 6) 無理をしてまで作品などを作る必要はない。ひとりの酔漢、あるいは瀕死の男の耳もとで囁かれるべき、なんらかの言葉を発する…

抜粋・中尾太一

中尾太一『現代詩文庫 203 中尾太一詩集』思潮社、2013年。 (この浜辺で時間と風と、かけっこしたら、どっちがはやいかしら(そのあいだを銀色の鹿が駆け抜けて、きっと彼が一番さ(時間は風に、脚をとられるのね、風は途中で、角度を変えるのね(銀色の鹿…

『文体の舵をとれ』練習問題(6)「老女」二作品目

二作品目:一作品目と同じ物語を執筆すること。人称──一作品目で用いなかった動詞の人称を使うこと。時制──①〈今〉を現在時制で、〈かつて〉を過去時制、②〈今〉を過去時制で、〈かつて〉を現在時制、どちらかを選ぶこと。 彼女は検索の末、ついに中心に辿り…

音程の一覧

Interval (music) - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Interval_(music) List of pitch intervals - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_pitch_intervals P1 unison m2 semitone M2 major second A2 augmented second m3 minor third …

旋法の一覧

Mode (music) - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Mode_(music) Greek modes Mixolydian mode Lydian mode Phrygian mode Dorian mode Hypolydian mode Hypophrygian mode tonoi F: Hypermixolydian (or Hyperphrygian) E: High Mixolydian or Hyper…

『文体の舵をとれ』練習問題(6)「老女」一作品目

今回は全体で一ページほどの長さにすること。短めにして、やりすぎないように。というのも、同じ物語を二回書いてもらう予定だからだ。テーマはこちら。ひとりの老女がせわしなく何かをしている──食器洗い、庭仕事・畑仕事、数学の博士論文の校正など、何で…

20211104

季節の変わり目には手と指の皮がボロボロと剥がれ落ちる。保湿とかしてない。 爬虫類やなんかの脱皮みたいなものだと思う。新しい私の表面一枚。 前にも書いた気がするけど爪や爪の周りの皮がもうずっとガサガサ。治す気がロクにないけど、人前に爪を出すの…

『文体の舵をとれ』練習問題(5)「簡潔性」

一段落から一ページ(四〇〇〜七〇〇文字)で、形容詞も副詞も使わずに、何かを描写する語りの文章を書くこと。会話はなし。 要点は、情景や動きのあざやかな描写を、動詞・名詞・代名詞・助詞だけを用いて行うことだ。 時間表現の副詞(〈それから〉〈次に…

好きなファゴット動画

2006/12/20 www.youtube.com 2009/09/28 www.youtube.com 2010/09/10 www.youtube.com 2011/05/27 www.youtube.com 2012/04/18 www.youtube.com 2012/09/17 www.youtube.com 2013/10/28 www.youtube.com 2013/12/20 www.youtube.com 2014/02/01 www.youtube.…

『文体の舵をとれ』練習問題(4)「重ねて重ねて重ねまくる」問2

語りを短く(七〇〇〜二〇〇〇文字)執筆するが、そこではまず何か発言や行為があってから、そのあとそのエコーや繰り返しとして何らかの発言や行為を(おおむね別の文脈なり別の人なり別の規模で)出すこと。やりたいのなら物語として完結させてもいいし、…

最近聴いてる音楽

10.31衆院選をきっかけに会った。私たちルールもノリも全然違って、笑った。楽しかった。 pic.twitter.com/0Ris7SoKys — 折坂悠太|OrisakaYuta (@madon36) 2021年10月30日 ✌︎ pic.twitter.com/X4nOdnTsBd — 中村佳穂 (@KIKI_526) 2021年10月31日 中村佳穂と…

20211101

どんどん拡散していく。何がって言ってもわからない。私的な言語領域としか言えない。 現代詩を読んだ。小説を読んだ。音楽を聞いた。映画を見た。会話をした。 それらの積層がついに見えたから書き始めた。 領域はごく狭いものにとどまっていたが、それでも…

『文体の舵をとれ』練習問題(4)「重ねて重ねて重ねまくる」問1

一段落(三〇〇文字)の語りを執筆し、そのうちで名詞や動詞または形容詞を、少なくとも三回繰り返すこと(ただし目立つ語に限定し、助詞などの目立たない語は不可)。(これは講座中の執筆に適した練習問題だ。声に出して読む前に、繰り返しの言葉を口にし…